2011年7月3日日曜日

36 不合理だからすべてがうまくいく

著者:ダン・アリエリー
出版:早川書房

・ふつう報酬が高くなるほど成績も上がるように思うが、高すぎる報酬は、逆効果になることがある。特に単純な課題よりも、認知スキルが要求される課題の場合に、この傾向が強い

・金銭的報酬だけではなく、社会的報酬(人に認められる)などについても同じ

・仕事に意味があるかないかで、モチベーションに大きな違いが生じる

・労力をかけて何かを作ると、その作品に愛着を感じ、過大評価するようになる

・ただし作品を最後まで完成させないと、満足できない

・自分で生み出したアイデアには愛着を感じ、高く評価する

・自分で考えたという思い込みでも生じるので、目の前の課題に打ち込めるよう工夫できる

・人生を変えるほどの大きな出来事にもいつかは順応し、よいことが起きても思ったほど幸せにはならず、悪いことが起こってもそれほど不幸にならない

・順応するプロセスを中断すると、順応が遅くなる。これを利用し、厄介なことは一気に片づけ、楽しいことは休み休み行うと満足度は大いに高まる

・容姿に恵まれた人は恵まれた人同士、恵まれない人は恵まれない人同士で付き合うことが多い

・オンラインデートは時間がかかるし、会った時の満足度も大きくない

・人は大勢の苦しみより、一人の苦しみのほうに心を動かされるようにできている(顔のある犠牲者効果)

・心理的に近い存在、鮮明な出来事、自分の行動が大きな違いを生むという確信が、感情のスイッチを入れ、人助けの行動を促す

・合理的思考(経済的思考)は感情移入を阻害する

・感情はすぐ消えるが、いっときの感情に任せた決定が長い間にわたって行動を左右することがある

・強い感情にとらわれているときは、決定を下さないのが賢明だ


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